11 ,2018
名もあり、池
関市(岐阜県)といえば関の孫六、刀工、兼元と想うのは故いのか、閉館間際に寄った。刀は武器であり、美器でもある。使い場所を失った今では後者としての立ち位置か。いづれが、いづれかは別として両刃(諸刃)の器である。
[左:孫六(二代兼元)、右:疋定(三代兼定)]
(関鍛冶伝承館所蔵)
「名もなき池」は2005年に関市と併わさった板取(いたどり)村の奥方に在る。周長100mにも満たない"水たまり”だが、今では20数万人が訪れ、『名もなき』という名も付いた。訪れた時季が遅い所為か、通り名「モネの池」どおりとはならなかった。
お社は改修中、根道神社より観池・観水を。
風聞とはいえ、長閑・静かな邑のくらしを脅かしていると思うと、訪ねてよかったものか、悩む。これも両刃か。旅は恥にもなる(気をつけよう)。
池を離れて、高賀(こうか)川の流れ。円空僧に逢う(二続)。